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人間ドックについて考える

 高齢の両親に少しでも健康で長生きしてほしいということで、何かのお祝い代わりに「人間ドックをプレゼント」なんてことを考えている方はいらっしゃいませんでしょうか?私もそのように考えた一人ですが、「今日は改めて人間ドックって意味あるの?」「人現ドックって高すぎない?」ということについて考えてみたいと思います。

 私と似たような境遇にある方、あるいはご自身で人間ドックの受診を考えている方に少しでも参考になればと思います。

 

人間ドックと健康診断の違いとは

 人間ドックも健康診断も、どちらも健康状態を知るために検査をおこなうという大きな目的は同じです。両者とも病気の早期発見、早期治療に繋げるための手段といえます。決定的な違いは、「法的義務があるかないか」にあり、健康診断は法的義務であることと比較し、人間ドックは任意で行われるもので検査項目も多く、人間ドックは健康診断だけではわからない病気の早期発見を目的とした任意の検査ということが出来ます。なお、法的義務である健康診断は原則無料で受けることが出来ますが、人間ドックはあくまでも任意で行われるものですので、原則は自費になります。

 

人間ドックの必要性は?

 人間ドックが、健康診断だけではわからない病気の早期発見が目的であることは先に述べました。ということは、健康診断だけでわからない病気の兆候を発見できる可能性がどの程度あるかということが、人間ドックの必要性の評価ポイントかと思います。そもそも、兆候があっても、再検査を行い、本当にそれが治療が必要な病気がどうかを確認する必要がありますが、検査の目的が異常の兆候を検出することにあることから、再検査の結果、最終的には特に問題なしと診断される可能性の方が高いという現実も知っておく必要があります。その点で、人間ドックが健康診断に加えて絶対に必要とまでは言いにくいというのが正直な実態だと思います。

 但し、重大な疾病の早期発見に効果があると言われている「脳ドック」や「心臓ドック」は、脳梗塞等の重大疾患の兆候を早期に発見する検査としては有効とされているようなので、具体的にポイントを絞った精密検査を行うのであれば意味がありそうです。

 以上の通り、健康診断を受けていれば、人間ドックを受ける必要性はそこまで高くないというのが私の結論ですが、検査を受けることが大きな負担にならないのであれば、念のために更に精密な検査を受けておくのも、健康に対する不安を払しょくする意味では「ありと言えばあり」とは思います。

 逆に検査で何か見つかれば、それが良性か悪性かの見極めのため再検査を受ける必要がありますので、検査に関わる身体への負担や費用など、先々のこともある程度は覚悟して、人間ドックを受けることが肝要ということでしょう。

 

人間ドックの費用負担は?

 健康診断にあるような基本的な検診項目、胃・十二指腸内視鏡検査、呼吸機能検査を行う人間ドックの場合、検査にかかるおおよその費用は3~5万円程度が相場であるようです。仮に病気が発見されれば検査費用は医療保険の対象になりますが、人間ドックは自己負担が原則です。但し、人間ドックの費用負担を軽減するため、多くの市町村で費用の助成が行われていますので、お住いの市町村のホームページを確認することをお勧めします。千葉市の場合、令和5年度の人間ドックの助成金の申請要綱は3月下旬にホームページで公表予定となっています。

 一例として千葉市のホームページを見ると、「健康管理と疾病の早期発見のため、国民健康保険被保険者および後期高齢者医療被保険者を対象として、一日人間ドック・脳ドックにかかる費用の一部を助成します。」とあり、令和4年度は費用の約半分が助成されていました。助成金は予算の枠がありますので、人間ドックを受けるのであれば、申し込み期限に間に合うように早めに助成金の情報を仕入れて、こうした助成金の制度をフル活用致しましょう。

 

まとめ

 結論としては、健康診断を受けていれば無理して人間ドックを受ける必要はないと思います。検査で身体に負担をかける割には、健康診断で見つけられなかった治療を必要とするような異常を人間ドックで見つけることが出来る可能性は必ずしも高くはないと考えらるからです。

 とは言いながら、健康に対する考え方は人それぞれです。健康診断だけでは不安で、念と為とは言え、人間ドックを受けたいのであれば、地方公共団体では助成金制度を設けている場合が多いので、積極的にその制度を活用すると良いと思います。

 何はともあれ健康第一ですね。人生100年、出来るだけ健康に暮らしたいものです。

 

 

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