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債券型ETFについて考える

資金運用の方法として代表的なものに、株式投資と債券投資があります。株式も債券も上場されていれば、誰でも簡単に買うことが出来ますし、売ることもできます。今回は、債権型ETF(債権で構成された上場投資信託について考えます。結論を先に言うと、債券投資をしたいなら債券型ETFではなく、シンプルな債券投資をお勧めしたいということです。いろいろな投資商品がありますが、シンプル・イズ・ベストという考え方は、投資にもあてはまると思います。

 

 

 

債券投資のメリット

そもそも株式投資と比較した債券投資のメリットは、満期まで保有していれば通常は元本が保証されているということ、銀行預金よりは金利が高いという言うことです。

デメリットは、債券を発行したところが倒産とかになったら、元本も戻ってこなくなるということで、民間会社が発行している債券を買う場合には、この信用リスクに注意が必要です。投資の世界では格付機関といって信用度を第三者目線で評価する会社がありますが、債券を買う場合は、格付機関の評価を参考にするとよいと思います。債券が紙切れにならないように念には念を入れて第三者の評価を確認いたしましょう。国や地方公共団体が発行している債券もありますが、一般には国や地方公共団体が倒産することはまずないでしょうから、債券の中でも最も安全な部類に入るでしょう。

債券は満期を待たずに売買できますが、その場合は買った時より金利が上がっていれば売却損が出て、買った時より金利が下がっていれば売買益が発生します。満期まで保有しないで売買できるところも債券投資の魅力ではありますが、素人的には債権は元本が保証される可能性が高い投資商品として満期まで持ち切ることをお勧めします。

債券型EFTとは

ETFの正式名称は、Exchange Traded Fundで、日本語では上場投資信託と呼ばれます。わかりやすく言えば、特定の指標に連動させるべく、証券会社とかがいろんな債券を投資商品としてパッケージにして、株式のようにいつでも売買しやすいようにした投資商品です。投資信託は単なる債券投資に比べれば手数料が高くつくので投資家目線では割に合わないという側面もありますが、一番のデメリットは債券投資ではあるはずの満期が無くなるということです。満期がないということは、満期まで持ち切ったら元本がそのまま戻っている可能性がなくなるということなので、折角の債券のメリットがなくなってしまうことを意味します。

異次元の低金利が続いた日本ですが、最近は金利が上昇局面にあると言われます。今後、以前購入した債券ETFに含み損を抱え、処分に困る投資家がたくさん出てくると思われます。単純な債券であれば、満期まで待って元本が全額償還されるのを待つという選択肢もありました。

シンプル・イズ・ベスト

投資の王道は難しい商品を買わず、シンプルなものに投資することだと思います。複雑な商品は手数料が高いばかりか、予期せぬリスクが潜んでいることも多いからです。今回は取り上げませんでしたが、米国債券が投資先で為替のリスクが入っていたり、より複雑な仕組みの商品も数多くあります。自分が理解できる単純な商品を買うこと、これがベストだと思います。もちろん、勉強して、複雑な金融商品を理解されている方は購入されても問題ないと思います。避けるべきは、銀行や証券会社から難しい商品を紹介されたときです。そうした時は、はっきり、「もっとシンプルな商品を紹介してください」と言うことをお勧めします。